めじろ台どうぶつ病院外観

① 疼痛管理について

当院は、疼痛緩和に力を入れています!

わんちゃん・ねこちゃんたちは人間の言葉は話せませんが、痛いのはもちろん嫌ですし、『苦痛を取り除いてあげたい。』これは、皆様の一番の望みではないでしょうか?

痛みを最小限にとどめることで治療の効果、延命・生活の質に大きく関わってきます。
逆に痛みが強いと体の反応は悪い方に傾き、病気の治癒が遅れたりすることもあります。

当院では、より痛みのない治療・施術を目指しています。
もちろん、避妊・去勢手術をはじめとする健康な子に行う手術も例外ではありません。
不安に思われることがあれば、なんでもご相談ください。

② 麻酔について

理想的な全身麻酔は鎮静、意識の消失、筋弛緩、鎮痛、これら4項目をバランスよく満たす必要があります。しかし、単一の麻酔薬ではこれら4項目をバランスよくカバーできないため、4項目すべてを満たそうとすると大量の麻酔薬を使用する必要があり、不必要に麻酔が深くなるなどの危険性が出てきます。
そこで、異なる作用の薬物を複数同時に用い、これら4項目をバランス良くカバーする麻酔法、バランス麻酔という手法をとります。

また、術中・術後において疼痛管理は欠かせないものです。疼痛管理を行うことで、麻酔薬の投与量を減量できるだけではなく、術後のストレスを減らし、治癒を早めることが可能です。

疼痛管理を行う場合も、麻酔薬同様に異なる作用機序の薬物を組み合わせることで、単独の鎮痛薬よりも強力な鎮痛作用を少ない投与量で達成できます。この概念をマルチモーダル鎮痛療法と呼びます。

当院では、このバランス麻酔とマルチモーダル鎮痛療法の概念に基づいて全身麻酔を行なっていますので、より安全に麻酔をかけることができます。

③ 麻酔中のモニタリング

全身麻酔中には、高度麻酔モニターによる心拍数、血圧、体温、呼気二酸化炭素濃度、血中酸素飽和度、換気量の監視を行い、軽微なバイタル変化にも迅速に対応できるようにしています。

④ 血管シーリングシステム

「血管シーリングシステム」と呼ばれる特殊な止血用電気メスを使用し、直径7㎜以下の血管をシールして止血や切断をすることができます。安全・確実に止血、手術時間の短縮ができ、また体内に残す縫合糸を減らすことができます。

近年、学会や論文では体内に残した縫合糸が免疫反応を引き起こすことで発症する「縫合糸反応性肉芽腫」という病気が報告されています。
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気になることがあればいつでもご相談ください。
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